「消えた企業年金」今後の波紋
企業の年金運用は、かつては生命保険会社や信託銀行などに限られていた。90年代に入りいわゆる金融制度改革で日本版の「金融ビックバン」を打ち出してのち規制緩和を行い「免許制から登録制」へと投資顧問会社にも認められるようになった。
今回のAIJ投資顧問での問題で、この規制緩和の「副作用」があらわになった様相です。
金融庁は現に同業の投資一任業社265社に対して一斉調査に入っているが、今後様々な形で規制の見直しが強化される恐れがある。
AIJでの「消えた企業年金問題」では、偽った運用報告者やトラックレコードを委託した企業側に報告し、配当金も支払われていたため長きにわたって問題の発覚が遅れ金融庁も規制の見直しを検討しなくてはならない状態に陥っていると思われます。
しかしながら、2001年より始まった金融改革法では改革案の柱として、フリー(市場原理が機能する自由な市場)、フェアー(透明で公正な市場)、グローバル(国際的で時代を先取りする市場)の3つの原則を掲げていたため対応次第によれば、市場の自由度を阻害しマーケットの地盤沈下を促す恐れもある難しい対応になる。
今回の「消えた企業年金問題」で委託した企業側では偽った情報をもとに問題の露呈が遅れたことなっているが、私たち個人投資家においてもリスクがないわけではない。
その証拠に、AIJの検査は2004年以降問題が発覚するまで証券取引監視委員会の検査は行われていなかったと報道されています。
以前より国内の運用会社の開示ルールは海外よりも甘いと指摘を受けていますが、ウソ偽りの情報をつかまされれば企業であろうが個人投資家であろうが投資運用のスキルによって対処ができない場合も想定される訳ですから、何らかの抜本的な対処法をルール化し透明性を図らなければならないでしょう。
現在、日本で登録されている金融商品取引業者は約8000社に膨れ、行政側も人員を拡充しているが追いつけない状態を考えみると、今後は規制と監督の見直しや情報の開示の拡充について外部化も視野に入れて様々な金融商品に適応されていくことを推測しています。
そうなると、煩雑な書面作業や監督官庁外での第三者的な外部監査化など、いずれにしろ支払うコストは増えていくことで運用会社の負担も増える可能性もあると憶測が浮かびます。
周り回って、結局は投資家に増えたコストが加算されていくのか?AIJ問題での「消えた企業年金」の波紋は今後思わぬ方向へ向かうかもしれません。
蛇足ながらひとりごと
蛇足ながら「天下り」での問題は過去数十年間幾度となく取り出されてきました。その都度問題を抱えて対処しなければならないはずが、問題の先送りを繰り返して有耶無耶(うやむや)に放置されています。
政局でのリーダーシップも見込めないまま今日に至っていますが「増税」には着々と歩を進めています。
この国ってもしかして・・・「ギリシャの債務問題」のように外圧に屈して屈辱を味わいながら初めて抜本的な仕組み作りを創造していくことしか出来ない国に成り果ててしまったのかもしれませんね。
明治維新しかり第二次世界大戦後のように・・誰かにケツを蹴られなければ動けないのか!?
ビバ!@USBグッズ- 消えた企業年金・AIJ投資顧問の波紋A
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